ベルリンに来た理由
30歳にしてなぜベルリンにきたのか。
わたしが初めてベルリンを訪れたのは2012年。
もともとの目的は5年に1回ドイツのカッセルにて開催される芸術祭”documenta”を見るためにドイツ旅行を計画したのがきっかけで、せっかくカッセルに行くならベルリンにも行ってみようと思って友人を誘ったのでした。
カッセルで芸術祭を堪能した後にベルリンに着いて、わりと殺風景な駅(多分Hauptbahnhofという大きな駅だったと思う)のエスカレーターに乗っているときに、ふわっと感じたのです。
By JIP - I (JIP, CC BY-SA 3.0, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=26327257
「あれ、ここ住めるかもしれないな」と。
ワクワク!とかいう感じでもなく、どこか冷静にそう思ったのを覚えています。
そして、海外旅行をして
「ごはん最高!」(スペイン)
とか
「町並み美しい!」(クロアチア)
とか
「火星じゃん!」(アイスランド)
とか、
そういった類の感想を持つことはあっても、今後、「住んでみたい」という感情を持てる街に出会うことってなかなかないのではと思ったわけです。
なぜ何でもない駅でふとそう思ったのかは今でもよくわかりません。
もしかしたら東京とかロンドンとか、それまでに住んだことのある街に似た何かを感じたからなのかも…?
その不思議な感情をずっと心の底で覚えていて、ついに実行にうつしてしまったのが5年後の2017年。
ワーキングホリデーというありがたい制度をすべり込みで利用して、来てしまったわけです。
本当に。